低たんぱくでも美味しいパスタ|コツとおすすめレシピ3選

低たんぱくでも美味しいパスタ|コツとおすすめレシピ3選
低たんぱくでも美味しいパスタ|コツとおすすめレシピ3選

パスタ料理が大好物で、毎日食べているという方はけっして珍しくありません。麺の種類もメニューも幅広く、手軽に作れるため、大人から子どもまでファンの多い料理です。

ですが、麺類の中で最もたんぱく質が多いパスタは、腎臓病の食事療法を行っている方にはなかなか気楽に食べられないメニューでもあります。

そこで、今回の記事では、低たんぱくに抑えてパスタを食べるコツを解説します。
パスタ料理はどのようにしてたんぱく質を減らすのか、おすすめの具材、腎臓病食にぴったりの低たんぱくで美味しいレシピなどについて紹介します。

 

 

お手軽に低たんぱくパスタにするコツとは?

パスタのたんぱく質は、1食200gあたり約15.6gとかなり高めです。

ですが、お手軽に低たんぱくにする3つのコツを押さえれば、これまでのようにパスタを美味しく食べられます。からだの状態にもよりますが、腎臓病だからと言ってパスタを完全にあきらめてしまうことはありません。

腎臓病の食事療法の基本は、主食からたんぱく質を減らし、その分肉や魚などの主菜で摂ることです。それはパスタでも同じです。
パスタで低たんぱくを実現する具体的なコツについて、次の段落から紹介します。

低たんぱくのコツ(1)たんぱく質調整パスタ

主な原材料が小麦粉である普通のパスタは、たんぱく質が非常に高く、腎臓が弱っている方が毎日食べるのは少し難しい食品です。

ですが、パスタには「たんぱく質調整」の商品が数多く販売されており、それを使えば簡単に低たんぱくが実現できます。
普通のスパゲティ以外にも、生パスタ、マカロニ、フィットチーネなどが揃っているので、これまで通りバラエティ豊かなパスタ料理を作れるでしょう。

低たんぱくのコツ(2)減塩・低たんぱく調味料

ソースを作るための調味料は、「減塩調味料」を使いましょう。塩、中濃ソース、みそ、醤油など、普段よく使う調味料は減塩されたものが販売されています。
減塩調味料は、塩分を大幅にカットしているだけではなく、たんぱく質、カリウム、リンなども抑えている商品が多いので、毎日安心して使えます。

また、調味料の中でも、ケチャップとマヨネーズはとても低たんぱくで、食塩無添加の商品が多いため、特におすすめです。

低たんぱくのコツ(2)クリーム系よりオイル系ソース

低たんぱくにするには、ソースの選び方も大切です。腎臓病食のパスタは、基本的にクリーム系よりもオイル系ソースのほうがよいでしょう。

カルボナーラのようなホワイトクリームのソースは、牛乳、肉、卵などを使っているため、たんぱく質が非常に高く、あまりおすすめできません。
それでもたまにはクリーム系パスタを食べたくなったら、低たんぱくの市販品ソースを使うか、比較的低たんぱくの具材で作るかにすることをおすすめします。

低たんぱくなおすすめレシピ3選

ここでは、腎臓病の食事療法に適した低たんぱくで美味しいパスタを紹介します。レシピと同時に、低たんぱくに抑えるコツも併せてお伝えします。

低たんぱくなレシピ(1)トマトベース

パスタにはたくさんの種類がありますが、中でもトマトベースのソースは低たんぱくにしやすく、おすすめです。さらに、肉を使ったミートソースよりも、野菜たっぷりのトマトパスタやナポリタンのほうが低たんぱくになります。

トマトベースの味つけに使うケチャップはたんぱく質が低く、低塩・無塩の商品が多いため、腎臓病食に向いています。

低たんぱくなレシピ(2)ツナと大根おろしのパスタ

ツナと大根おろしのパスタは、腎臓病食におすすめのオイル系パスタです。10分あればできる手軽さも魅力です。
食塩を加えなくても、ツナの塩分、玉ねぎ、大根おろしやしその葉などが香り、しっかりとした味と食感になります。

(1)たれは、だし割り醤油、酢、レモン汁を合わせます。
(2)フライパンに油を引いて玉ねぎを軽く炒め、茹でたスパゲティとこしょうを入れて混ぜ合わせます。
(3)スパゲティをお皿に盛りつけたら、大根おろし、ツナの缶詰、しその葉をのせ、タレをかければ完成です。

低たんぱくなレシピ(3)トマト&クリームチーズ

トマトとクリームチーズを使ったパスタは、腎臓病の食事療法でおすすめのメニューです。
クリームチーズはプロセスチーズよりもたんぱく質が低いので、チーズを使う際にはこちらを選びましょう。

トマトとクリームチーズは、温かいパスタにも冷製パスタにも合います。
温かいパスタの場合は、茹でたスパゲティをトマトと無塩ケチャップで軽く炒め、最後にちぎったクリームチーズを入れれば完成です。

冷製パスタの場合は、トマト、クリームチーズ、オリーブオイル、すりおろしにんにく、こしょうを一緒に混ぜます。スパゲティを冷やしてこれらをのせ、最後にポン酢をかければ完成です。

低たんぱくで美味しいパスタに 市販品のおすすめ4選


人気メニューのパスタは、低たんぱくや減塩などの市販品が豊富に揃っています。
腎臓病だからとあきらめていたメニューのソースも低たんぱくで販売されていることがあるので、ぜひチェックしてみて下さい。

アプロテン たんぱく調整 フィットチーネタイプ

「アプロテン たんぱく調整」は、イタリアで80%のシェアを占めるたんぱく質調整パスタのシリーズです。
原材料がでんぷんのため、100gあたりのたんぱく質は0.2g~0.6gほどに抑えられています。食塩、カリウム、リンもとても低いので、安心して召し上がれます。

このシリーズにはほかにも、普通の太さのスパゲティや、マカロニなどが揃っています。パスタが大好物な方でもあきらめることなく、毎日食べられる商品です。

ゴロゴロ野菜のトマトソース(生パスタ付き)

「ゴロゴロ野菜のトマトソース」は、ジンゾウ先生シリーズを販売しているオトコーポレーションの生パスタです。 野菜を愛するシェフが作ったトマトソースがたっぷり165g一緒に入っているので、とても便利です。
温めても冷製パスタにしても美味しく、おすすめです。

減塩辛子明太子クリーム 120g

辛子明太子のクリームパスタは、たんぱく質も塩分も高く、腎臓病食では控えたほうがよいメニューでもあります。それでも食べたいときは、市販品のソースを使いましょう。

「減塩辛子明太子クリーム 」は、「かるしお認定」を取得した商品です。
かるしお認定は、減塩と美味しさを両立している商品に対して、国立循環器病研究センターが認めた食品に与えられるものです。

この「減塩」シリーズは、このほかに豆乳クリームや減塩ボロネーゼ、カレーなども多数揃っています。いずれも自分で低たんぱく・減塩で作るのは難しいので、市販品のソースをおすすめします。

日清MCTオイル 400g

長鎖脂肪酸油(LCT)をまったく含まない中鎖脂肪酸油(MCT)100%のオイルです。
MCT(中鎖脂肪酸油)は、ココナッツやパームフルーツに含まれる天然の植物由来の成分で、母乳や牛乳にも含まれています。たんぱく質を含まず、消化・吸収がよくエネルギーになりやすいので、食事制限やたんぱく質の食事療法を行っている方のエネルギー補給に最適です。

まとめ:低たんぱくパスタは野菜とオイルがおすすめ

腎臓病の食事療法でたんぱく質を控えている方におすすめのメニューは、野菜中心の具材をオイル系で味つけしたパスタです。たんぱく質や塩分を抑えやすいトマトベースのパスタもおすすめです。

もちろん、クリーム系ソースや肉や魚が入ったパスタを食べてはいけないわけではありません。
たんぱく質制限がそれほど厳しくなければ、クリーム系ソースにして、具材をたんぱく質の少なめなツナやサケにすることで、全体のたんぱく質を減らせます。
たんぱく質の摂取量については、主治医や管理栄養士によく確認しておきましょう。

パスタは、スパゲティやフィットチーネなど、様々な種類の低たんぱく商品があります。最近はとても美味しいものが増えているので、ぜひ日々の食卓にうまく取り入れて下さいね。

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