4月の行事食|介護食で楽しむお花見・昭和の日・イースター

4月の行事食|介護食で楽しむお花見・昭和の日・イースター
4月の行事食|介護食で楽しむお花見・昭和の日・イースター

四季の豊かな日本では、少しずつ冬の肌寒さが和らぐと、今度はだんだんと空を見上げて桜の開花を待ち望む日が増えていきますよね。特に春は入学式や入社式など、人生の新たなステージを迎える人も多いため、いっそう華やかな印象があります。

そんな春に楽しむ行事といえば、お花見、昭和の日、そしてイースターではないでしょうか。今回の記事では、この3つの行事を「介護食で楽しむコツ」について解説します。

近年、とても種類が豊富になった介護食には、行事にぴったりの商品も数多くあります。ご家族とともに楽しむことができるので、おすすめです。
また、いつもとは違う、見栄えのする行事食には、食欲不振の方や嚥下困難の方にも楽しんで召し上がっていただける効果があります。ぜひ目を通していただけると幸いです。

 

 

4月の行事食は介護食でも楽しめる!【1】お花見

「4月の行事」と聞いて真っ先に浮かぶのは、やはりお花見です。ここでは、そんなお花見を介護食で楽しむコツや、おすすめのメニューなどを紹介します。

お花見のメニュー(1)桜餅

淡いピンクのお餅を桜の葉の塩漬けで包んだ桜餅は、味も外見も桜のイメージにぴったりです。
通常食の桜餅は飲み込む力が弱まっている方には少し召し上がりにくいのですが、スベラカーゼのようなゼリー食の素を使うと、つるりと飲み込める桜餅風ゼリーが簡単に作れます。

材料も少なく、ゼリー状にしたお餅でこしあんを包んでいるので、喉に引っかかることもありません。詳しいレシピはフードケア公式のブログでも紹介されており、動画もあるので、ぜひご自宅で試してみて下さいね。

参考:春を味わう!簡単!お餅ゼリ―3選|手作り介護食レシピ(㈱フードケア)

お花見のメニュー(2)ちらし寿司とうな重

お花見の際には親戚一同が集まり、少し贅沢な食事を召し上がって過ごす方もいらっしゃいます。その際、介護食の方も同じ食事を楽しめると、より素敵な記憶になりますよね。

お祝いを彩る定番のごちそうであるちらし寿司とうな重は、実は介護食でも販売されています。通常食のちらし寿司はたんぱく質が多いので、腎臓病食の方は低たんぱくの市販品がおすすめです。

また、うな重は一見やわらかいイメージがありますが、小骨が多いため、ご自宅で準備するのが難しいメニューです。ですが、現在は舌でつぶせるほどやわらかい商品も発売され、嚥下困難の方やご高齢の方でも安心して召し上がれるようになりました。
鰻やたれの風味も味わえる本格的な仕上がりなので、土用の丑の日や贈り物などにもおすすめです。

4月の行事食は介護食でも楽しめる!【2】昭和の日

毎年4月29日の祝日である「昭和の日」。今でもまだ「みどりの日」と聞いたほうがなじみがある方も多いのではないでしょうか。

昭和の日には、お花見のように特に決まった行事食があるわけではありません。もしいつもと少し異なるメニューにするのであれば、ご高齢の方が「昭和」の時代を懐かしめるようなものがおすすめです。
最近はレトロブームで若い人にも純喫茶が流行しているので、世代を問わず楽しんでいただけます。

昭和の日のメニュー(1)ナポリタンやオムライス


昭和を懐かしむメニューとしておすすめなのは、主にナポリタンやオムライス、グラタンやドリアなどです。
また、ハンバーグやオムライスは今でも人気がありますが、一般的にはデミグラスソースです。ですが、やはり昭和の日にはケチャップなどのトマトベースのほうがしっくりきます。

どれも、嚥下困難の方のためのやわらかい食事や、腎臓病の食事療法を行っている方向けの低たんぱく・減塩に作られた食事が販売されているので、ぜひ手に取って下さい。

昭和の日のメニュー(2)カスタードプリン

昭和の日におすすめのデザートと言えば、カスタードプリンです。特に、ご高齢の方が懐かしさを感じられるような、卵の風味とカラメルソースが味わえるものが大好物という方がたくさんいらっしゃいます。

プリンはどの世代にも人気があるため、介護食にも様々な種類が揃っています。嚥下食や低たんぱく、糖分カットなど、お体の状態に合わせて召し上がっていただけるでしょう。

4月の行事食は介護食でも楽しめる!【3】イースター

定番以外の行事を楽しむなら、イースターがおすすめです。愛らしいモチーフが多く、卵料理中心の栄養豊富なメニューを楽しめます。
イースターは移動祝日なので毎年異なります。2023年は4月9日の日曜日です。

イースターのメニュー(1)ゆで卵と卵料理

イースターのシンボルは、卵です。そのため、ゆで卵や卵料理で祝福することが一般的です。
ですが、通常食の卵は比較的飲み込みにくく、たんぱく質も高いため、控えている方には市販品の介護食がおすすめです。卵の風味を味わえるやわらか食のデザート、低たんぱくのオムライスや三色そぼろごはんといった御膳は、特にお祝いにぴったりです。

イースターのメニュー(2)うさぎとひよこがモチーフ

イースターは「豊穣」「繁栄」を祝う日のため、子どもをたくさん産むうさぎがシンボルになっています。
ちなみに、イースターにはひよこをモチーフにしたお菓子もよく見かけますが、これも卵と繋がりがあるためです。

イースターが近づくと、うさぎやひよこをモチーフにしたお菓子を見かけるようになりますが、お体の状態に合ったものを選ぶのはなかなか難しいものです。
そこで、いつものデザートを、それらのピックで飾るのもおすすめです。それだけで華やかな印象になり、喜んでいただけます。

ご家族と一緒に楽しめる行事食も 4月におすすめの市販品3選

4月の行事によく似合い、かつ噛む力が弱まった方や腎臓病食の方にも召し上がっていただける市販品を紹介します。

【冷凍】あいーと お弁当9品セット 介護食 やわらか食 ソフト食 術後食

「あいーと お弁当9品セット」は、噛む力が弱くなった方やご高齢の方向けに作られた弁当9選をセットにしました。舌でくずせるほどやわらかく、1食でエネルギー400kcal、たんぱく質15g以上が摂れるようになっています。
和・洋・中の人気メニューが揃っており、本格的な味が楽しめることもおすすめです。

〈セット内容〉
チキンカツ弁当/赤魚の西京焼き風弁当/酢豚風中華弁当/チーズハンバーグ弁当/鶏の照焼き弁当/親子煮弁当/チキンカツカレー弁当/とんかつの玉子とじ弁当/やわらか炒飯と角煮弁当

【冷凍】あいーと 愛知県三河一色産 うな重 119g

「あいーと 愛知県三河一色産 うな重」は、愛知県三河産の国産鰻を使用し、舌でくずせるやわらかさを実現しました。ごはんも全粥程度のやわらかさです。
鰻のふっくらした食感やたれの甘み、鰹だしの効いたごはんを味わえるため、贈り物にもおすすめです。

【購入者様の声】
入院し絶食後ペーストにちかいメニューを食べるようになった祖父に送りました。退院してすぐの食事で介護に見えないごはんらしいものが食べられて食べる楽しみを思い出せ回復への気持ちがたかまったようです。ありがとうございます。

あいーと 晴れの日セット(4個入)

「あいーと」は、かむ力が低下した方でもおいしく味わえる新しい食事です。 見た目は普通の食事。ふわっと舌でくずれ、調理も簡単。介護の負担を減らします。

まとめ:4月の行事食は「モチーフ」や「思い出」で選ぼう

介護食は、以前に比べてずいぶんバリエーション豊富になりました。ですが、やはり毎日のこととなると、似たようなメニューにどうしても食欲が衰えてしまう方もいらっしゃいます。
そういう方でも、四季やお祝いを彩る行事食には楽しんでいただけることがあります。

例えば、お花見やイースターのように、モチーフやシンボルが決められている行事食があれば、ぜひ取り入れてみて下さい。いつもの食事を桜やうさぎなどのピックで飾るのもおすすめです。

「昭和の日(みどりの日)」のようにモチーフがない場合は、召し上がる方の「思い出」をイメージしながら選ぶと、喜んでいただけます。選ぶ自由度も広がるので、ぜひ楽しんでみて下さい。

「懐かしい」「見た目で四季を楽しめる」など、記憶と結びついた食べ物は、召し上がる方にわくわく感を与えてくれます。豪華なごちそうよりもずっと大切な思い出になるので、ぜひ今年の行事食におすすめです。

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