こんにちは! 在宅や施設で嚥下サポート、栄養指導に携わる歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士の皆様。
日々の訪問や指導において、「患者様の食事の硬さ(食形態)」の調整と、ご家族や介護職への指導に難しさを感じていませんか?
今回は、「食形態指導の”感覚”だよりの危険性」と、その課題を解決する客観的測定ツール「カメルカ」について、Q&A形式で分かりやすく解説します。
また、記事の最後には「カメルカ」の具体的な商品を2種類紹介しています。ぜひそちらも併せてチェックしていただけると幸いです。
1.在宅の食形態指導 よくあるQ&Aを解説
在宅介護の現場では、専門職が毎日調理に立ち会えるわけではありません。だからこそ、食事指導の「質」と「正確性」が求められます。
(1)なぜ「感覚だより」の指導は危険?
最大の危険性は、指導する側(専門職)と調理する側(ご家族・ヘルパー)の間で「硬さの認識」にズレが生じることです。
例えば、歯科衛生士が「歯ぐきでつぶせる硬さ(学会分類コード3相当)にしてください」と指導しても、調理する方が「これくらいかな?」と感覚で調理すると、想定より硬すぎたり、逆に柔らかすぎて食感を失ったりする場合があります。
この「感覚のズレ」が、利用者様の誤嚥や窒息のリスクに直結するのです。
(2)「安全な硬さ」の共通認識とは?
安全な食支援の第一歩は、関係者全員が「安全な硬さ」の”モノサシ”を共有することです。
「柔らかく煮てください」という曖昧な指示ではなく、「この器具(カメルカ)がスッと通る硬さまで煮てください」と指導する。
このように、誰が見ても「OK」・「NG」が判断できる客観的な指標(モノサシ)を用いることが、安全な食事の「共通認識」となります。

(3)多職種連携における「共通言語」の必要性
在宅支援は、歯科医師、管理栄養士、ST、訪問看護師、ヘルパーなど多職種のチーム医療です。
ここで問題になるのが、職種間の「食形態」に関する申し送りの難しさです。
「カメルカ(〇〇相当)が通る硬さでOK」
これを「共通言語」として使うことで、「STがOKを出した硬さ」を「管理栄養士がレシピにし」「ヘルパーが調理する」という一連の流れが、ブレなくスムーズに連携できるようになります。
2.歯科医・管理栄養士がカメルカを注目する理由
「カメルカ」は、単なる測定器具ではなく、指導の質を高める「コミュニケーションツール」として、多くの専門職に注目されています。
(1)専門家が開発した信頼性(学会分類2021準拠)
カメルカは、食支援の専門家である言語聴覚士・高田耕平先生によって開発されました。 テレビ番組「報道ランナー」でも、在宅支援の現場で「食べる」ことを諦めない人々を支えるツールとして紹介されています。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会の「嚥下調整食分類(学会分類2013および最新の学会分類2021)」に基づき開発されており、その信頼性は確かです。

(2)指導の「質」と「安全性」が向上する
「カメルカ」の導入は、特に歯科領域と栄養指導の分野で大きなメリットをもたらします。
- 歯科医師・歯科衛生士の方へ: 口腔機能の評価(舌圧、咬合力など)に基づき、「どの硬さまでなら安全か」をカメルカで客観的にご家族へ提示できます。医院での指導が、在宅で正しく実践されるようになります。
- 管理栄養士の方へ: 「栄養」と「安全(硬さ)」の両立が可能になります。せっかく栄養価の高いレシピを提案しても、安全な硬さで調理されなければ意味がありません。「このレシピは、カメルカで確認してください」と一言添えるだけで、指導の安全性が格段に向上します。

3.在宅嚥下サポートに!客観的測定器「カメルカ」おすすめ2選
ビースタイルで取り扱っている「カメルカ」関連商品を2つご紹介します。
簡易食物硬さ測定器 カメルカ2種セット
こちらは、学会分類の2種類の硬さを測定できる器具の基本セットです。
- 専門職の訪問バッグに: 歯科医、歯科衛生士、管理栄養士、ST、訪看の皆様が、訪問先で指導する際の「モノサシ」として携帯するのに最適です。
- ご家庭に1セット常備: 指導を受けたご家族やヘルパーさんが、日々の調理で「安全な硬さ」を確認するために常備するのにも適しています。
電源不要で軽量、丸洗いできる手軽さが現場で高く評価されています。
カメルカ災害時食支援キット
「日常」と「非日常(災害時)」の食を守る
こちらは、上記カメルカ2種セットに加え、災害時に本当に役立つアイテムを同梱した「食支援キット」です。
- 災害関連死の予防: 災害時、避難所で配られる「普通食」が食べられず、栄養状態が悪化して亡くなる「災害関連死」が問題となっています。
- 「食べられるか」を判断: このキットがあれば、支援物資の硬さをカメルカで測定し、「安全に食べられるか」を判断できます。
- 減災への備え: 食支援ハンドブックやおかゆ、口腔ケア用品も含まれており、嚥下サポートが必要な方への「減災」の備えとして最適です。
4.まとめ:在宅指導の「モノサシ」として、カメルカで安全な食支援を
在宅介護における誤嚥リスクは、指導者と調理者の「感覚のズレ」から生じることが少なくありません。
「カメルカ」は、そのズレを埋め、客観的な「モノサシ」を提供するコミュニケーションツールです。
歯科医・歯科衛生士・管理栄養士の皆様の専門的な指導を、安全かつ確実に在宅の食卓へ届けるために、「カメルカ」の活用をぜひご検討ください。
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