腎臓病でもお餅は食べられる?|低たんぱく質な材料やレシピは?

腎臓病でもお餅は食べられる?|低たんぱく質な材料やレシピは?
腎臓病でもお餅は食べられる?|低たんぱく質な材料やレシピは?

お餅は、昔から日本の行事や慶事を彩ってきた大切な食べ物です。七五三やお盆、正月など、日常の様々なお祝いごとには必ず飾られてきました。
独特のもっちりとした食感があり、寒くなってくるとつい食べたくなりますよね。

ですが、腎臓病を患っていて、たんぱく質を控える食事療法を行っている方は、食べても大丈夫なのか不安になってしまう食品でもあります。そこで、今回の記事では、腎臓病の食事療法を行っている方でも食べられるお餅を紹介します。
最近は、低たんぱく(たんぱく質調整)でも、もちっとした食感を楽しめるお餅がたくさん販売されています。リンやカリウムを抑えているメーカーもあるので、ぜひチェックしてみて下さいね。

 

 

腎臓病でも食べられる低たんぱくのお餅とは?

普通のお餅にはたんぱく質が多く含まれているので、腎臓病の食事療法を行っている人は量を控える必要があります。ですが、たんぱく質調整のお餅は低たんぱく・高カロリーのものが多いので、安心して食べられるでしょう。最近は、塩分、カリウム、リンもほとんど含まない商品がたくさん販売されています。
また、手軽に美味しくカロリーアップできるので、低たんぱくの食生活で体重が落ちやすい方にもおすすめです。

低たんぱくのお餅 買うときはここをチェック!

低たんぱく(たんぱく質調整)のお餅の原材料は、「でんぷん」と「うるち米」のいずれかが大半です。気になる商品を見つけたら、まずはここをチェックしてみましょう。

でんぷんのお餅は、うるち米よりも低たんぱくです。少しでもたんぱく質を控えたい人におすすめです。もちもちとした食感が特徴です。
うるち米のお餅は、もっちりとしてのびるような食感というよりは、どちらかと言うとおはぎに似ています。
でんぷんもうるち米も、味はどちらも普通のお餅に近いので、食感や調理方法で使い分けるのもおすすめです。

それ以外に、塩分、カリウム、リンの量もチェックしましょう。
低たんぱくのお餅はこれらの量もきちんと抑えてあることがほとんどです。ですが、商品によって少しずつ違いがあるので、ぜひチェックしてみて下さい。

低たんぱくのお餅 どんな材料がある?

低たんぱく(たんぱく質調整)のお餅は、でんぷんとうるち米という2種類の原材料があります。ここでは、2つの違いや長所についてそれぞれくわしく紹介します。

低たんぱくのお餅(1)でんぷん【おすすめ】

でんぷんのお餅は、主に加工でんぷん(小麦澱粉)や澱粉などで作られています。そのため、「代替餅」と呼ばれています。
それ以外に、メーカーによってコーンスターチやトレハロースを加えるなどの違いはありますが、基本的に材料はシンプルです。

でんぷん製品は低タンパク質・高カロリーのため、腎臓病を患っている方におすすめです。
また、普通のお餅よりも歯切れがよく、飲みこみやすいので、ご高齢の方も安心して食べられるでしょう。

低たんぱくのお餅(2)うるち米

うるち米のお餅は、主に精白うるち米や乳酸菌、それに水などで作られています。
普通のお餅よりもおはぎやお団子に似ていて、お米の粒の食感を味わえます。でんぷんのお餅と同じように歯切れがよく、食べやすい点もおすすめです。味も、普通のお餅とほとんど変わりません。
調理方法も、オーブントースターや電子レンジで簡単にできるものがほとんどです。
デメリットは、でんぷんのお餅に比べるとあまり商品数がないことです。

低たんぱくのお餅をヘルシーに食べるレシピ3選

低たんぱくのお餅は、せっかくならよりヘルシーに、かつ美味しくいただきたいものですよね。ここでは、人気メニューを低たんぱくに食べるためのポイントを紹介します。

低たんぱくのお餅(1)きな粉・ぜんざい

〈きな粉〉
きな粉は大豆製品なので、たんぱく質とカリウムが比較的多い食品です。
そのため、量を減らして普通のきな粉を食べるのもよいでしょう。それ以外にも、でんぷんで作られた低たんぱくのきな粉もあるので、そちらもおすすめです。

〈ぜんざい〉
ぜんざいは、お餅、あずき缶、水だけでシンプルにいただきましょう。あずきは豆からゆでるよりも、缶詰のほうがたんぱく質が低く、おすすめです。
また、カリウムやリンはあずきの皮に多く含まれているので、つぶあんよりもこしあんのほうがよいでしょう。
自分でゆでる場合は、ゆでこぼして汁を捨てましょう。

あずきはたんぱく質を含んでいるので、腎臓病のステージ3以上の方は、まず主治医に相談してみて下さい。
また、ステージにかかわらず、食べる量には十分気をつけましょう。

低たんぱくのお餅(2)お雑煮

お雑煮は、低たんぱくのお餅のほかに、大根やにんじん、鶏肉、小松菜、三つ葉などを加えて作ります。野菜を切ってゆでこぼすと、カリウムを半分近く減らせます。
塩分の多い汁はできるだけ減らし、その分たくさんの具を入れて食べごたえのあるお雑煮にすることで、満足度をアップさせましょう。

低たんぱくのお餅(3)磯辺巻き

磯辺巻きは、のりと醤油だけで手軽にさっぱりいただける人気メニューです。

醤油を使用する場合は、減塩醤油にしたり、醤油の量を減らしたりすることを心がけて下さい。醤油以外で味つけする場合は、チーズや、マヨネーズ&七味唐辛子などが人気です。

それ以外に、ポン酢と大根おろしでいただくのもおすすめです。大根は、すりおろして水分を絞れば、ゆでなくてもカリウムを大幅に減らせます。

低たんぱくでおいしい市販品のお餅 おすすめ3選

低たんぱく(たんぱく質調整)のお餅で、特におすすめの商品を紹介します。

グンプン力餅 45g×12個

「グンプン力餅」は、1個あたりのたんぱく質が0.2g、カロリーが90kcalのでんぷん餅です。
原材料は、小麦でんぷん、コーンスターチ、米粉、加工でんぷんです。メーカー独自の製法により、添加物・化学合成品を一切使用せずに作っています。

でんぷんで作られていますが、普通のお餅とまったく変わらない味を楽しめます。米粉も使われているので、ほんのりともち米の香りもします。
低たんぱくのお餅の中には調理方法に注意が必要なものもありますが、グンプン力餅は普通のお餅と同じように、電子レンジで30秒温めればすぐに食べられます。そういう手軽さもおすすめのポイントです。

【冬季限定】越後の丸餅 50g×8個

越後の丸餅は、国産の精白うるち米を原材料にしたお餅です。うるち米から低たんぱくのお餅を作っているメーカーはかなり稀少です。
お餅のようにのびるというよりも、どちらかというとおはぎに近く、お米の粒の食感を味わえます。あんこやみたらしと相性抜群です。
冬季限定の商品ではありますが、ぜひ試してみて下さい。

げんた速水もち 108g

げんた速水もちは、水で1分戻すとお餅になるユニークな商品です。温める必要がないので、非常食にも適しています。
原材料は、とうもろこしでん粉、乳糖、粉末水飴、還元水飴/トレハロースです。

かなりわらび餅に近い食感なので、きな粉やポン酢をかけて食べるのがおすすめです。暑い季節にもつるりと食べられるでしょう。

まとめ:低たんぱくのお餅はでんぷん餅がおすすめ!

たんぱく質を含んでいるお餅は、腎臓病の食事療法をしている方には少し不安な点が多い食品かもしれません。

ですが、やはり日本人に人気のある食べ物なだけあり、様々なメーカーが工夫して低たんぱくのお餅を作っています。高カロリーな上に、塩分、カリウム、リンはしっかり抑えてあるものが多いので、ぜひ食べ比べてみて下さいね。
お餅を食べる際は、あらかじめ適切な摂取量を主治医や管理栄養士などに相談した上で、楽しむようにしましょう。

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