“介護食備蓄ガイド:非常時に備えた保存法と最適な商品選び”

“介護食備蓄ガイド:非常時に備えた保存法と最適な商品選び”
“介護食備蓄ガイド:非常時に備えた保存法と最適な商品選び”

震災の多い日本では、ある程度はどのご家庭にも非常時のための備蓄を準備してあるのが一般的です。

ですが、「介護食の」備蓄となると、どのような点に気をつけて備えればよいのか不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回の記事では、そういった「介護食の備蓄(非常食)」をテーマに解説します。

 

記事前半では、備蓄の一般的な選び方や保存方法などを紹介します。後半では、腎臓病・嚥下困難というお体の状態別に、選ぶポイントを取り上げています。

介護される方だけではなく、ご家族みんなが参考にできる内容になっているので、ぜひこの機会にご自宅の備蓄を再チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

介護食の備蓄はなぜ必要?

 

腎臓病食ややわらか食などの「介護食」を召し上がっている方の場合、栄養素や食感などに工夫が必要なので、避難所などで配られる一般的な備蓄(非常食)を利用できないことがあります。

そのため、常食の方以上に備蓄を準備しておくことが大切です。

 

もしも非常時に電気やガスなどが途絶えてご自宅で調理できなくても、お体に合った食事をきちんと摂れるように、最低限の介護食と飲み物を準備しておきましょう。

 

介護食の備蓄 選ぶポイント3つとは

 

備蓄(非常食)選びのポイントは、主に3つあります。介護される方だけではなく、ご家族全員の備蓄を考える参考にもなるので、ぜひ目を通して下さいね。

 

(1)常温・長期保存

 

備蓄(非常食)は、「ライフラインのない状況」を想定して選んで下さい。特に、電気・ガス・水道が使えない状況をイメージすると、選びやすいでしょう。

 

そのような状況では、冷蔵・冷凍保存をしておけなくなるので、常温で長期保存できるレトルトがおすすめです。

最近では、3~5年間保存できる食品が、介護食でも販売されるようになりました。それらを中心に選ぶと、次に買い替えるまでの期間が長く、ラクに管理できます。

 

(2)水だけで調理できる、もしくは何も必要としないもの

 

備蓄(非常食)は、水だけで調理できるものか、もしくは何もしなくてもそのまま召し上がれるものを選びましょう。

 

非常時にはお湯が手に入らないこともあるため、ペットボトルの飲み水を少し注いで混ぜるだけの食品がおすすめです。

さらに、スプーン付きのスタンドパウチであればお皿も食器も不要なので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

(3)召し上がる方の好む味が◎

 

非常時には、どんなに健康で食欲旺盛な方でも食欲が衰えやすくなります。持病や疾患などのある方は、普段よりもさらに食事を摂るのが難しくなるケースも考えられるでしょう。

 

そのため、備蓄(非常食)は、普段召し上がっている介護食の中でも特に好まれるメニューを多く用意しておき、できるだけ食欲がわくように工夫しましょう。

 

また、食事が難しい場合に備えて、1口サイズでラクに栄養補給できるようなゼリーや、水分補給用のジュースなどを備えておくのもおすすめです。

腎臓病食ややわらか食など、お体の状態に合ったものを準備しておきましょう。

 

介護食の備蓄も「ローリングストック」で

 

「ローリングストック」とは、ご家庭に備蓄した食品を定期的に召し上がって消費し、その分だけ買い足していく方法です。

「いつの間にか賞味期限が切れていた」という心配がなく、経済的な負担も少ないので、全国的に推奨されるようになりました。

 

介護食も、常食の備蓄と同じようにこのローリングストック法で管理しましょう。備蓄の目安量は、3日分×家族分です。できれば1週間分あると、さらに安心できます。

 

腎臓病と嚥下困難の介護食 備蓄を選ぶポイントを紹介


備蓄(非常食)を選ぶポイントについて、腎臓病の方と、噛む力や飲み込む力が弱まっている方それぞれに分けて紹介します。

 

腎臓病の食事療法を行っている方

 

腎臓病の食事療法を行っている方は、たんぱく質・塩分・カリウム・リンの4栄養素を控える必要があるので、ご自分で備蓄(非常食)を準備しておくことが大切です。

勤務先や自治体などで配布される常食の備蓄は、あまり召し上がれないケースのほうが多いでしょう。

 

腎臓病食用の低たんぱく・高カロリー食品の中には賞味期限が長いものがあるので、ぜひそれらを活用しましょう。通販サイトで簡単に購入できます。

また、腎臓病食用のおやつやジュースなど、1口サイズで高カロリーが摂れるものも手元に置いておくとさらに安心です。

 

噛む力・飲み込む力が弱まっている方

 

噛む力や飲み込む力が弱まっている方は、普段からやわらか食やペースト食などの備蓄(非常食)を多く準備しておきましょう。

 

また、非常時は介護の方にもあまり心の余裕がないものです。長期で常温保存でき、開封するだけですぐに召し上がれるものをおすすめします。

 

具体的な商品を管理栄養士に相談してみよう

 

いざ備蓄(非常食)を購入しようと思っても、具体的な商品を選ぶのはやはり難しいものですよね。介護食は思った以上に種類が豊富なので、どれから試せばよいのかも迷ってしまいます。

その場合は、ぜひ管理栄養士に具体的な商品名などを聞いてみて下さいね。

 

介護食の備蓄は「調理なし・かさばらない」が基本!おすすめの市販品3選

 

介護食の備蓄(非常食)は、調理不要でかさばらないものがおすすめです。ここでは、他のご家族ともご一緒にお召し上がりいただける市販品を3選紹介します。

 

快食応援団 なめらかおかゆ 200g

粒がまったくない、ペースト状の主食です。おいしさに定評のあるコシヒカリを使用し、粘つきを抑えた飲み込みやすい食感です。時間がたっても硬くなりません。
レトルト食品なので賞味期限も長く常温で保管できるのでおすすめです。
召し上がり方
そのままでもお召し上がり頂けます。温める場合は袋まま熱湯に入れ約4分加熱してください。

【購入者様の声】
このお粥は本当にお勧めです!
パウチから出すと一瞬「えっ!?水糊?」と思いますが、温めたりお湯を足して伸ばすと好きな固さに調節可能です。
市販とか他のメーカーのお粥は、どうしても粒があるんです。自分でミキサーを一回一回掛けるのも手間ですし。
このお粥は粒が一切無く、しかも旨い!!!是非是非、粒無しのお粥を探しているなら、ほんっとうにお勧めします。

 

やわらか倶楽部ホット からあげ味 70g 舌でつぶせる

あの食品最大手の「ハウス食品」さんから発売されているカップ状の介護食です。品名にHOTとあるのは湯銭であたためても中身が溶けないようにできているからです。
もちろん、常温でも召し上がることができます。テリーヌ状になっていて均一の物性です。常温保存ができて賞味期限も長めになっています。
味の種類は全部で9種類。カレー、クリームシチュー、すき焼き、ビーフシチュー、からあげ、肉じゃが、白身魚の煮つけ、かに玉、ハンバーグ
カップタイプなのでそのまま食べることができます。

【購入者様の声】
高齢だと味覚も鈍くなりがちですが、十分濃厚な味付けで満足すると思われます。

エバースマイル とろみ飲料 緑茶 275g

手軽に、安全に水分補給。
茎の多い配合の茶葉から抽出した、香り・旨みがほどよい緑茶です。
風味ほのかな味わいを。

■とろみ飲料について■
・はじめからとろみが付いている手間のかかるとろみ付け作業が不要。そのままお飲み頂けます。

・均質なとろみで安心安全
とろみの粘度が均質なので、安全にお飲み頂けます。
ホット(約50℃)でもコールド(約10℃)でも安定した粘度を保ちます。

・常温保存
再栓可能なボトル缶なので、少量ずつ飲んで頂けます。常温で18ヵ月(製造後)保存できるので、いざという時の備蓄品にも最適です。※保存料は使用しておりません

■お召し上がり方■
常温でもお飲みいただけますが、缶のまま冷蔵も可能です。温める際は、他の容器に移し替えて下さい。

 

まとめ:介護食の備蓄をぜひ日常生活でも使ってみよう

 

もしも非常時に水道や電気などのライフラインが途絶えてしまった場合、数日間は備蓄(非常食)を頼りにすることになります。特に、腎臓病食ややわらか食などを召し上がっている方は、普段から多めに準備しておくことが大切です。

 

ですが、介護食の中には、備蓄としてご家族みんなで使えるような食品も数多く販売されています。ローリングストック法で保存し、定期的に気楽な気持ちで召し上がってみて下さい。そして、できるだけ美味しいと思えるものを買い足してゆき、非常時でも食事を摂れるように工夫しましょう。

また、備蓄に慣れておくと、非常時でも慌てずに使えるので、おすすめです。

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