介護食でも美味しいケーキ|選ぶポイントやレシピを解説!

介護食でも美味しいケーキ|選ぶポイントやレシピを解説!
介護食でも美味しいケーキ|選ぶポイントやレシピを解説!

特別に甘いもの好きなわけではなくても、ケーキを前にするとなんとなく心がうきうきしますよね。誕生日やクリスマスなど、素敵なイベントの記憶と紐づいているからかもしれません。

ですが、噛む力や飲み込む力が弱まっていると、ケーキのスポンジ生地やトッピングが喉に引っかかるため、あきらめてしまった方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、そういう方でも食べられる美味しい介護食のケーキについて解説します。
ケーキを始めとするおやつは、食事で十分なエネルギーを摂れないときに補ってくれる存在でもあります。
ぜひ楽しく美味しいケーキを食べながら、普段の暮らしに取り入れて下さいね。

 

 

介護食にも美味しいケーキはある!選び方のポイント4つ

介護食のケーキと聞いても、あまりイメージが湧かないかもしれません。
ですが、近年は様々なやわらかさのケーキが揃っているので、ご自身やご家族に合ったものを選べるようになっています。

介護食におすすめのケーキ(1)しっとりした食感

ご自身で噛んだり、飲み込んだりする力がある場合は、介護食用ではないケーキでも大丈夫です。
ですが、普通のスポンジ生地ではパサパサして喉に引っかかったり、果物やチョコレートなどのトッピングが固くて食べにくいことがあるので、できるだけしっとりした食感のケーキを選びましょう。

チーズケーキやかぼちゃのケーキ、蒸しパンといったやわらかな食感のケーキや、生クリームがたっぷり入っているロールケーキなどがおすすめです。

介護食におすすめのケーキ(2)ムースやゼリーでなめらか

噛んだり飲み込んだりする力が弱まっている方には、ムースやゼリーなどの、なめらかでつるりとしたのど越しのケーキがおすすめです。

ムースやゼリーはもともと介護食向きのおやつですが、中には、舌でつぶせるほどやわらかくしたものもあります。誤嚥を起こすことなくカロリーアップできるので、安心して食べられるでしょう。

介護食におすすめのケーキ(3)ケーキ風味

噛む力や飲み込む力が弱まると、確かに普通のケーキを食べるのは難しくなります。ですが、「たまには食べたい!」という方もいるのではないでしょうか。
そういう方には、ケーキの風味を味わえる「高カロリーゼリー」がおすすめです。

高カロリーゼリーには、チョコレートケーキやチーズケーキなど、手軽にカロリー摂取ができる商品がたくさん揃っています。
また、たんぱく質や糖分などが低く調整されており、食物繊維やカルシウムも摂れる商品が多いので、安心して召し上がれるでしょう。

介護食におすすめのケーキ(4)季節を楽しめるケーキ

クリスマスやひな祭り、子どもの日など、行事にまつわるモチーフがあるおやつは、大人になっても見ていて楽しいものです。

なんとなく食欲がわかないときでも、なつかしさや見た目の可愛らしさにつられて食べられることもあるので、ぜひ取り入れてみて下さい。
介護食用のケーキにプレートをのせたり、もみの木やこいのぼりの形をしたゼリーを選んだりするだけでも大丈夫です。

おうちでカンタン介護食ケーキ おすすめレシピ3選

介護食用のケーキは、ご自宅にある材料で簡単に作れるものがたくさんあります。今回は、嚙む力や飲み込む力に合わせて、3つのレシピを紹介します。

介護食ケーキのレシピ(1)カステラの牛乳がけ

嚙む力や飲み込む力がそれほど弱まっていない方には、普通のカステラを使ったおやつが手軽でおすすめです。
カステラ1切れ(40g)に、牛乳大さじ2をかければ完成です。少し時間を置いてしっとりさせると、さらに食べやすくなります。

カステラは1切れで約150kcalのエネルギーを摂れますが、たんぱく質は3.5gと控えめなので、腎臓病の食事療法を行っている方にもおすすめです。

介護食ケーキのレシピ(2)いちごのムースケーキ

いちごのムースケーキは、牛乳に浸したビスケットを使い、ムースを冷蔵庫で固めるだけでできる簡単なおやつです。

(1)牛乳に浸したビスケット15gをセルクルの底に入れます。
(2)粉ゼラチン1gと水15gを電子レンジで10秒加熱して溶かしたら、常温になるまで冷まします。
(3)その間に生クリーム50gにグラニュー糖10gを加え、8分立てにします。
(4)ゼラチンに生クリームを加えてしっかり攪拌します。
(5)(4)をセルクルに流し込み、冷蔵庫で1時間ほど冷やします。

最後に、やさしい素材いちごのような、舌でつぶせる果物で飾るのもおすすめです。

介護食ケーキのレシピ(3)ふわふわの嚥下食ケーキ

嚥下しやすい介護食用のケーキは、とろみをつけて飲み込みやすくします。ゲル化剤(固形化調整食品)を使うと、様々な食品を食べやすいゼリー状にできるので、常備しておくのもおすすめです。

今回のレシピではニュートリーのソフティアGを使っています。
5人分の材料がカステラ100g、牛乳400ml、ソフティアG4.6g(全体の0.8%)、生クリーム(ホイップ) 80gです。

(1)牛乳にソフティアGを溶かし、5分ほど置いておきます。
(2)(1)にちぎったカステラを入れて、混ぜながら85℃以上に加熱します。
(3)火を止めて生クリームを入れ、混ぜ合わせます。それによってムースのようなふわふわ感が出ます。
(4)ラップを敷いたバットに流し込み、40℃以下に冷やします。
(5)固まったら、生クリームを塗って完成です。

最後にお好みでゼリー状にしたやわらかい果物を飾ると、より本格的なケーキらしくなります。

市販品の介護食はケーキのバラエティが豊富!

市販の介護食ケーキは少量でも高カロリーを摂れるものが大半ですが、糖分や塩分などはきちんと控えめになっています。
また、たんぱく質やカルシウムを多く含むように調整した商品など、栄養素が調整されているケーキが揃っているので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみて下さい。

アイソカルゼリーハイカロリーレアチーズケーキ風味 66g×24【高カロリーゼリー】

「アイソカルゼリーハイカロリー」は、1個66gで150kcal摂取できる高カロリーゼリーです。

レアチーズケーキはたんぱく質やカリウムが高いので、腎臓が弱っている方はあまり気軽に食べられません。ですが、アイソカルゼリーはそれらの栄養素を抑えつつも、本物に近い風味を楽しめます。

同シリーズにはこのほかにスイートポテト味やきなこ味などがたくさん揃っているので、やわらかな食感のデザートを探している方にもおすすめです。

まとめ:市販品でもおうちでも!美味しい介護食ケーキ

噛んだり飲み込んだりしやすい介護食のケーキやおやつには、食事量が十分でない場合にエネルギーを補う役割があります。

ご自宅で作る場合は、カステラを使うと簡単に作れるのでおすすめです。
牛乳に浸したり、熱してゲル化剤(固形化調整食品)を加えたりと、少し手間を加えるだけで飲み込みやすいケーキができるので、ぜひ一度試してみて下さい。

とろみ剤(とろみ調整食品)の使い方が少し難しい場合は、あらかじめやわらかく作られている市販品を活用しましょう。
たんぱく質の量が調整されているほか、不足しやすいカルシウムや食物繊維を加えてあるデザートも多いので、手軽に美味しく栄養を摂れるでしょう。

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