【介護食のレシピ】ゼリー編!高カロリーゼリーやお茶ゼリーなど低栄養や脱水予防に!

【介護食のレシピ】ゼリー編!高カロリーゼリーやお茶ゼリーなど低栄養や脱水予防に!
【介護食のレシピ】ゼリー編!高カロリーゼリーやお茶ゼリーなど低栄養や脱水予防に!

 

ゼリーにしなくてはいけないのはなぜ?普通の水分ではだめなの?

介護食を作るときに、レシピやカタログなどを見ていたら「あれれ?飲み物や食事がゼリー状に固まっている献立が多くない?」と気づく方もいらっしゃるかもしれません。
「そもそもなんで介護食でゼリー食なの?好きな飲み物はそのまま飲んではいけないの?」
そういった疑問を解決できるよう、今回はその理由も含めて解説していきます。

無理な水分摂取は誤嚥性肺炎のもと

高齢になると口の機能はだんだん衰えてくる場合が多いです。
食べる人の食べる力や飲み込む力を詳しく知らずに無理に水分や食事を摂るのは、とっても危険なことなのです。何故かと言うと、本来飲み食いしたものは食道を通って胃に入っていくところを、無理して食べてしまうことで間違えて気管を通ってしまい、肺炎を起こしてしまいます。
これを「誤嚥」して起こす「肺炎」であることから「誤嚥性肺炎」といいます。誤嚥性肺炎になってしまうと、発熱、呼吸困難などあらゆる症状が出て、しばらく食事はとれない状況になってしまいます。
高齢者が食事を摂れない状況が続くと、みるみる弱ってしまう原因にもなるので、出来る限り避けたいところです。

こんな方は特に無理な食事や水分摂取は控えましょう

ではどんな場合に、無理に水分や食事を摂らない方が良いのでしょうか?
病院に行くと詳しい検査を受けることが出来ますが、おうちにいるとどの部分に注意したらいいのか、分かりにくいと思うので参考にしてみてください。

①飲み込みにくい方

食事をしているときに噛むことは問題ないのですがいざ飲み込もうとすると、食べ物の塊が喉を通らずに何度も飲み込みをする動作が見られる場合があります。特に水分が少なくパサつきやすいものは、口の中や喉に貼りつきやすく飲み込みにくい傾向にあります。

②歯が少なく、噛みにくい方

歯が無い、あるいは少ない場合にも注意が必要です。
歯に不都合であることから十分に噛まずに飲み込んでしまった場合は、窒息や誤嚥のリスクがあり大変危険です。飲み込みに問題が無く、歯の不都合だけが問題の場合は刻んであげると良いでしょう。

③水分でむせてしまう方

水分でむせてしまう方も無理をしないようにしましょう。
水分はさらさらとしており、喉の通過が早い為、喉の筋肉がそれに追いつかずに本来流れないはずの気管へ流れてしまうことがあります。
この時点で誤嚥が疑われ、誤嚥性肺炎を発症する恐れが大いにあります。

なぜ介護食にゼリーは向いているのか

口の中の機能が衰えている場合は、通常の水分や食事をゼリー状にすると摂取しやすいと言われています。

①飲み込みやすい

ゼリー状にすることで水分を保ちながら、ある程度一口がまとまって食べることができます。
飲み込みにくい場合に、敢えて食べやすいよう食材を刻んでしまうと口の中でばらけてしまい、逆に誤嚥に繋がるリスクが高い場合もあります。
ゼリーも食べる際は、一口の大きさに配慮しましょう。
大きすぎると窒息や誤嚥の原因になったり、クラッシュして細かすぎると食べづらかったりもします。

②歯がなくても押しつぶせる

ゼリーはとても柔らかいので舌と上顎を使用すれば簡単に押しつぶして食べることが出来ます。歯が無い方にとっては噛むということにとても苦労するのでゼリー状にすることで噛みにくさは軽減するでしょう。

④温度にもポイントあり

飲み込みの良い食事をしていくにあたり、実は料理の温度も重要になります。
30-40度くらいの人肌の温度では、飲み込む筋肉の反射が最も弱いと言われており、それよりも冷たい温度やあたたかい温度ではそれらの反射が良くなる傾向にあります。
一般的に、料理は冷たいものは冷たく、あたたかいものは温かく食べるのが美味しいですよね。
誤嚥防止にも効果的なので温度にメリハリあるようにしましょう。

介護食ゼリーレシピ

①水分補給に!お茶ゼリー

普段よく飲む水分と言えばお茶ではないでしょうか?
普通のお茶ではむせやすく、飲み込みにくくてもゼリーにすることで飲み込みやすくなり、水分をこまめに摂っていくことが出来ます。
是非、飲みなれたお好みのお茶で作ってみてくださいね。

【お茶ゼリー】
(材料:作りやすい分量)
お好みのお茶 200cc
ゼラチン 5g
水 大さじ1
(作り方)
①ゼラチンは大さじ1の水でふやかしておく。
②お茶を鍋で沸騰しない程度に温めてゼラチンを入れる
③器に移して冷やし固めたら完成!

②普段の食事に!ゼリー食

食事もゼリー食である場合には、工夫が必要です。
かきたまスープをゼリーにすることでのど越し良く、たんぱく質も同時に摂ることができます!

【かきたまスープ風 たまごゼリー】(材料:作りやすい分量)

卵 1個
水 300cc
中華出汁の素 小さじ1
醤油 小さじ½
塩こしょう 少々
ゼラチン 5g
水 大さじ1
(作り方)
①ゼラチンは水でふやかしておく
②鍋に水、中華出汁の素、ゼラチンを加えて火にかける
③醤油、塩こしょうで味を整える
④溶いた卵を少しずつスープの中にいれてかきたま風にする
⑤器に移して冷やし固めたら完成

③デザートでもしっかり栄養補給

食後のデザートやおやつにもおすすめなスイーツでしっかり栄養と水分補給をしましょう!乳製品やチョコレートなどたんぱく質や脂質の多いものを使用するとぐんと栄養価がUPします!少量でもカロリーがしっかり摂れるような内容がおすすめです!

【チョコレートプリン】(材料:1人分)
チョコレート 30g
牛乳 50cc
卵 1/2個
グラニュー糖 5g
(作り方)
①チョコレートは刻んでおく
②卵とグラニュー糖を混ぜ合わせる
③鍋に牛乳を入れて火にかけ、温まってきたら①のチョコレートをすこしずつ入れる
④③が完全に溶けたら②のボウルに移して滑らかになるまで良く混ぜる
⑤型や器にうつして冷やし固めたら完成

④食欲や時間が無い時は少量高カロリーゼリー!

正しい食事形態の食事やおやつを毎日不足無く摂っていきたいところですが、
これを毎日、毎食作るとなるとかなり大変ではありませんか?
体調が悪くて食欲が無い時には何を作ったらよいか、作っても食べてもらえるのかと不安が膨らみますよね。

そんな時にとっても便利なのが少量高カロリーの栄養補助食品です!
ゼリータイプで常温保存が出来るものが多く、賞味期限も長いです。
味はおやつとして食べられるスイーツタイプ(コーヒー、いちご、バナナなど)から食事タイプ(茶碗蒸し、鶏肉味、海鮮味など)まで様々あるので、お好みに合わせて選択することができますよ!

インターネットでお手軽に購入できるので是非お試しください。

まとめ

今日は介護食の中でもゼリー食や水分摂取用ゼリーについてご紹介しました。
人間の身体は半分以上が水分で出来ていますので毎日のしっかりとした水分摂取がとても重要になってきます。普通の水分がむせやすくてとれなくても、ゼリー状にしてこまめに摂り、脱水にならないよう注意していきましょう。
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