スマイルケア食品とは?農林水産省が制定した基準や分類を解説

スマイルケア食品とは?農林水産省が制定した基準や分類を解説
スマイルケア食品とは?農林水産省が制定した基準や分類を解説

スマイルケア食品とは、農林水産省によって整備された介護食品の規格です。しかし、実際に流通しているスマイルケア食品を見かけても、どんな食品なのか理解できている方は少ないでしょう。

この記事では、スマイルケア食品の基礎知識からその分類について解説しています。これから介護食にスマイルケア食品を検討している方や、介護食を選ぶ手間を減らしたい方は、ぜひ参考にしてください。

また、記事の後半では、ユニバーサルデザインフードについてもご紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

 

 

スマイルケア食品とは

農林水産省にて整備された「スマイルケア食品」について、その特徴や基準について解説しています。介護食を選ぶ際の手間を減らせるため、スマイルケア食品の取り組みについてしっかりと理解しておきましょう。

農林水産省が取り組む新しい介護食品の選択方法

「スマイルケア食品」とは、これまでの介護食品を高齢者に限定することなく、幅広く利用してもらうために農林水産省が定めた食品の愛称です。咀嚼能力や嚥下能力が低下した方や、栄養状態に問題がある方のために作られている食品です。栄養や食べやすさだけでなく、味や見た目にもこだわっており、食に対する楽しみが感じられるような配慮がされています。

食べる状態に合わせて識別マークが記載してあり、自分にあった食品が一目見てわかるようになっているのが大きな特徴です。

スマイルケア食品の基準

スマイルケア食品は、厳しい基準の元に評価を受けて販売されています。食べる人の咀嚼や嚥下の能力に合わせたり、エネルギーやたんぱく質などの基準値が決まっていたりと、さまざまな基準を通過した食品に対して認定されます。

具体的には、「青」マークなら、エネルギーが100g又は100ml当たり100kcal以上で、たんぱく質は、100g(100ml)当たりのたんぱく質含有量が 8.1g(4.1g)以上、または100kcal当たりのたんぱく質含有量が4.1g以上といった基準が設けられています。

参考:スマイルケア食識別マーク 利用許諾要領(農林水産省

スマイルケア食品の分類

スマイルケア食品の分類をご紹介します。
スマイルケア食品には青・黄・赤のマークがあり、それぞれに対応する状態が決められています。このマークの特徴を押さえておけば、食品を選択する際の目安にすることが可能です。

スマイルケア食青マーク

青マークは、咀嚼や嚥下機能に問題がなく、健康維持のために栄養補給を必要とする方に向けられて作られています。はじめて利用する際は、あらかじめ医師などに相談の上、食品を選びましょう。

スマイルケア食黄マーク

黄マークは、噛むことに問題がある方に向けて作られた食品です。黄マークの中でも4段階に分けられており、食べる方の状態に合わせて選ぶ必要があります。

5:容易にかめる食品で、容易にかみ切り、かみ砕き、すりつぶせる硬さのもの(適度なかみごたえがあることが条件)
4:歯茎でつぶせる食品で、容易にかめるものと舌でつぶせる食品の硬さもの
3:舌でつぶせる食品で、舌と口蓋の間で押しつぶせる硬さのもの
2:かまなくてよい食品、その硬さがかまずに飲み込める硬さのもの

スマイルケア食赤マーク

赤マークは、飲み込むことに問題がある方に向けて作られた食品です。赤マークは食べる人の状態に合わせて3段階に分かれています。赤マークの食品を選ぶ際は、あらかじめ医師などに相談の上、どれを選ぶのかを決めていきましょう。

2:少しそしゃくして飲み込める性状(不均質なものを含む、まとまりのよいおかゆ状)
1:口の中で少しつぶして飲み込める性状(均質なゼリー・プリン・ムース状)
0:そのまま飲み込める性状(均質なゼリー状)

参考:スマイルケア食(新しい介護食品)

【補足】ユニバーサルデザインフードの分類

スマイルケア食品とは別に、ユニバーサルデザインフードという規格の食品もあります。ここでは、ユニバーサルデザインフードの分類について解説します。

ユニバーサルデザインフードとは

「ユニバーサルデザインフード(UDF)」日本介護食品協議会が規格を定めた食品です。介護食から普段の食事まで幅広い枠組みの中で、食べやすさに配慮しています。かむ力と飲み込む力で大きく4つに分類されており、パッケージにマークが表示されています。

参考:ユニバーサルデザインフードとは(日本介護食品協議会)

分類区分

ユニバーサルデザインフードには、かむ力と飲み込む力で大きく4つに分類されています。食品を選ぶ際は、こちらの区分を参考に選びましょう。

容易にかめる:かたいものや大きいものはやや食べづらいが普通に飲み込める
歯茎でつぶせる:かたいものや大きいものはたべづらいがものによっては飲み込みづらいことがある
舌でつぶせる:細かくてやわらかければ食べられるが水やお茶が飲みづらいことがある
かまなくて良い:固形物は小さくても食べづらいが水やお茶が飲み込みづらい

スマイルケア食品の選び方

スマイルケア食品の選び方は、いくつかの設問に回答していくことで決まります。下記表が選び方の指標になるものです。相談と記載されているルートを通る際は、あらかじめ医師などに相談し決めていきましょう。また、選び方にかかわらず、気になる点がある場合も医師などに相談してください。
スマイルケア食(新しい介護食品)
画像引用:スマイルケア食(新しい介護食品)

まとめ:選びやすいスマイルケア食品を活用して介護食の手間を減らそう

介護食を選ぶのが難しいと感じている方は、スマイルケア食品などを活用すれば、症状にあわせて簡単に介護食を選べます。介護食の通販専門店”ビースタイル”では、豊富な種類のスマイルケア食品を購入することが可能です。病院にも導入実績がありますので、安心して日常の食事に取り入れていただけます。介護食を選ぶ手間が減ると、他のことにも時間を活用することができます。貴重な時間を確保するためにも、ぜひご利用ください。

介護食・スマイルケア食の商品一覧はこちら

介護食カテゴリの最新記事